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ATS(採用管理システム)とは?中小企業がアルバイト採用で導入すべき理由と選び方

この記事の結論

  • ATS(採用管理システム)は、応募の受付、応募者への連絡、面接の日程調整、選考の記録を、1つの画面で管理する仕組みです。アルバイト・パートの採用では、応募への返信の早さが、そのまま採用できる人数に影響します。
  • 応募者の管理を、表計算ソフトや求人サイトの管理画面で続けていて、返信の遅れや対応の見落としが気になり始めたら、導入を検討する目安です。
  • 選ぶときは、「アルバイト・パート向けか」「料金が明確か」「応募者の離脱を防ぐ機能があるか」「導入後のサポートがあるか」の4点を確認します。

求人を出しても応募者への連絡が追いつかない、複数の媒体からの応募を管理しきれず対応が抜け落ちる、気づいたときには応募者が別の店に決まっていた——アルバイト・パートの採用担当者から、こうした声をよく聞きます。

応募者を集めることと同じくらい、集まった応募者を取りこぼさないことが、いまの採用では重要になっています。その仕組みづくりを助けるのがATS(採用管理システム)です。この記事では、ATSとは何か、なぜ中小企業のアルバイト採用で注目されているのか、そして自社に合うツールの選び方までを、採用業務に不慣れな方にも分かるように整理します。

ATS(採用管理システム)とは

ATSは「Applicant Tracking System」の略で、日本語では採用管理システムと呼ばれます。求人媒体からの応募受付、応募者への連絡、面接の日程調整、採用可否の記録といった採用の一連の流れを、一つのツール上でまとめて管理する仕組みのことです。

これまで、紙の応募者リストやExcel、そして求人媒体ごとの管理画面に情報が分散していた企業は少なくありません。ATSはこうした情報を一つの画面に集約し、「誰に・いつ・どこまで対応したか」を見える化します。担当者が複数いる場合でも対応状況を共有できるため、連絡のもれや二重対応を防ぎやすくなります。

なぜ中小企業のアルバイト採用でATSが必要とされるのか

応募が集まりにくい採用環境が続いている

厚生労働省の一般職業紹介状況によると、令和8年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍でした。これは、パートタイムを含む全体の数字で、求職者1人に対して、求人が1件を超える状態を表します。企業側から見れば、1人の応募者を複数の会社で取り合っている状況といえます。応募が来たときに、いかに素早く対応できるかが、採用の成否を分けやすくなっています。

対応の遅れが、そのまま辞退につながる

アルバイト・パートに応募する人の多くは、同時に複数の求人へ応募しています。そのため、こちらからの連絡が1日遅れるだけで、その間に他社の面接が決まってしまうことも珍しくありません。

担当者の記憶や個別のメモに頼った管理では、応募のピーク時に対応もれが起きやすくなります。「どの応募者にまだ連絡していないか」が一目で分かる状態をつくることが、辞退を減らす第一歩になります。

ATSでできること(主な機能)

ATSと一口に言っても機能はさまざまですが、アルバイト・パート採用で役立つ代表的な機能は次のとおりです。

機能 できること 役立つ場面
複数媒体の応募者情報の自動取り込み 複数の求人媒体の応募を、1つの画面に集める 媒体ごとに管理画面を開く手間と、見落としをなくしたい
SMS・LINE・メールでの追いかけ連絡 本人が受け取りやすい手段で連絡する。履歴が残る 電話がつながらない応募者との接点を保ちたい
面接日程の調整の自動化 応募者が、候補日から都合のよい日時を選ぶ 日程調整の往復に、時間がかかっている
採用単価の見える化 媒体ごと・店舗ごとの採用単価を比べる 次に、どの媒体に費用をかけるかを決めたい

複数媒体の応募者情報を自動で取り込む

複数の求人媒体を併用していると、応募のたびに各媒体の管理画面を確認する必要があり、手間も見落としも増えます。応募者情報を自動で取り込んで一元管理できれば、確認の手間が減り、対応の抜けも起きにくくなります。

SMS・LINE・メールでの追いかけ連絡

電話がつながらない応募者にも、SMSやLINE、メールなど本人が受け取りやすい手段で連絡できると、接点を保ちやすくなります。連絡の履歴が残るため、対応状況の共有にも役立ちます。

面接日程の調整を自動化する

面接の日程調整は、電話やメールの往復で時間がかかりがちな作業です。応募者自身がマイページなどで候補日から都合のよい日時を選べる仕組みがあれば、調整のやり取りを大きく減らせます。連絡が取りやすいうちに面接まで進めやすくなる点も利点です。

媒体ごと・店舗ごとの採用単価を見える化する

採用単価とは、1人を採用するためにかかった費用のことで、採用にかけた総コストを採用人数で割って求めます。たとえば、ある媒体に10万円を出稿して2人を採用できた場合、採用単価は5万円です。同じ10万円でも別の媒体では1人しか採用できなければ、単価は10万円になります。こうした違いを媒体ごと・店舗ごとに比較できると、次回どこに予算をかけるべきかが見えてきます。

例 出稿費用 採用人数 採用単価
媒体A 10万円 2人 5万円
媒体B 10万円 1人 10万円

多くの採用担当者が「媒体ごと・店舗ごとの正確な採用単価を出すのが難しい」と感じており、これは採用の神様に寄せられる相談でも上位にあがるテーマです。数値で可視化できれば、感覚ではなくデータに基づいて求人戦略を見直せるようになります。採用単価の出し方は、採用単価の計算方法でくわしく説明しています。

ATSを導入すると、採用の流れはどう変わるか

ATSの効果は、日々の採用業務のどこが楽になるかをイメージすると分かりやすくなります。導入前と導入後で、よくある違いは次のとおりです。

場面 導入前 導入後
応募の確認 媒体ごとに管理画面を開き、Excelに転記する 複数媒体の応募が自動で1つの画面に集まり、未対応の応募者がひと目で分かる
応募者への連絡 電話とメールで、1人ずつ連絡する SMSやLINEで、まとめて連絡できる
面接の日程調整 何度もやり取りする 応募者自身が、日時を選ぶ
対応状況の共有 担当者の頭の中にしかなく、繁忙期は連絡もれも起きがち 誰がどこまで対応したかが共有され、引き継ぎがスムーズ

作業そのものを減らし、応募者を取りこぼさない体制をつくれる点が、導入前後の最も大きな違いです。面接の日程調整を見直した店舗の例は、面接日程調整の導入事例で紹介しています。飲食店・小売店の場面別の使い方は、飲食店・小売店のATS(採用管理システム)の選び方をご覧ください。

ATS選びでありがちな失敗

導入して終わりにならないために、選ぶ段階で押さえておきたい失敗のパターンがあります。

  • 正社員採用向けの高機能なツールを選び、応募数の多いアルバイト採用ではオーバースペックになって使いこなせない
  • 料金体系が分かりにくく、使ううちにオプション費用がかさんでいく
  • 機能の多さだけで選んでしまい、現場の担当者が使わなくなって形骸化する
  • 導入後のサポートがなく、初期設定でつまずいたまま放置されてしまう

大切なのは、自社の採用の実態に合っているかどうかです。アルバイト・パートは応募数が多く、対応のスピードが求められるという特性があります。この特性に合った、シンプルで続けやすいツールを選ぶことが失敗を避けるポイントになります。導入後に使われなくなる理由と対策は、ATS(採用管理システム)が定着しない5つの理由と対策で説明しています。

自社に合うATSの選び方

確認すること 見るところ
アルバイト・パート採用に特化しているか 応募への素早い連絡、大量の応募者の管理、シフトを前提にした運用のしやすさ
料金体系が明確か 月額で、どこまでの機能が使えるか。追加費用が発生する条件
応募者の離脱を防ぐ機能があるか 自動連絡、面接日程の調整など、応募から面接までの離脱を防ぐ機能
導入後のサポートがあるか 電話やメールで相談できるか。設定の支援があるか

アルバイト・パート採用に特化しているか

正社員採用とアルバイト採用では、求められる機能が異なります。アルバイト採用では、応募への素早い連絡や大量の応募者管理、シフトを前提とした運用のしやすさが重要です。自社の採用スタイルに合った設計になっているかを確認しましょう。

料金体系が明確か

月額いくらで、どこまでの機能が使えるのかがはっきりしているツールは、費用の見通しが立てやすく安心です。導入前に、追加費用が発生する条件も含めて確認しておくとよいでしょう。

応募者の離脱を防ぐ機能があるか

自動連絡や面接日程の調整など、応募から面接までの離脱を防ぐ機能がそろっているかは、採用の歩留まりに直結します。応募者を集める機能だけでなく、集めた後に取りこぼさない機能に目を向けることが大切です。

導入後のサポートがあるか

初めてATSを導入する場合は、設定や運用でつまずくこともあります。電話やメールで相談できるサポート体制があると、導入後も安心して使い続けられます。

採用の神様は、アルバイト・パート採用に特化した採用管理システムで、ATS単体では月額9,800円〜という分かりやすい料金体系を採用しています。複数媒体からの応募者情報の自動取込、SMS・LINEでの追いかけ連絡、応募者自身による面接日程の調整、媒体ごと・店舗ごとの採用単価の見える化まで、応募者の離脱を防ぐ機能を一通り備えています。料金が明確で導入後のサポートもあるため、初めてATSを導入する企業でも始めやすい仕組みです。

採用は「人を集める」だけでなく「採った人に定着してもらう」ところまでが課題になりがちです。採用の神様では、ATSに加えて、完全成果報酬型の人材紹介サービス(アルバイト紹介)も提供しています。入社後30日間の稼働が確認できた場合にのみ費用が発生する仕組みで、早期の離職は費用の対象外となる30日間の退職保障を設けています。また、アルバイト紹介を契約した場合は、ATSを無料で使えます。採用管理の効率化と、採用後の定着の両面から採用課題に向き合える点が特長です。無料で使えるATSの種類と条件の違いは、無料で使える採用管理システム(ATS)5選で比べています。

よくある質問

ATSは何人規模の会社から導入すべきですか

従業員数よりも、月々の応募者数や採用にかける手間で判断するのがおすすめです。応募者の管理をExcelや手作業で行っていて対応もれが気になり始めたら、規模にかかわらず導入を検討する目安といえます。複数の店舗を運営している場合の考え方は、店舗経営・多店舗展開の採用管理システム(ATS)活用法で説明しています。

導入にはどのくらいの期間がかかりますか

ツールによって異なりますが、クラウド型のATSは比較的短期間で使い始められるものが多いです。導入前に、初期設定にどの程度の準備が必要かをサポート窓口に確認しておくと、スムーズに始められます。

パソコンが苦手でも使えますか

現場の店長やスタッフが使う場面も多いため、画面が分かりやすく設計されているツールが増えています。操作に不安がある場合は、サポート体制の手厚さや、実際の画面を確認できる資料の有無を選定の判断材料にするとよいでしょう。

無料の応募管理と有料のATSは何が違いますか

求人媒体の管理画面などでも応募者の一覧は確認できますが、複数媒体をまたいだ一元管理や、採用単価の分析、自動連絡といった機能までは備わっていないことが多いです。応募数が増えて手作業での管理に限界を感じ始めたら、こうした機能をまとめて使えるATSの導入が、対応もれの防止と業務の効率化の両面で役立ちます。

応募が少ない店舗でも、ATSは必要ですか

応募が月に数件であれば、応募者の一覧を作り、当日中に連絡するだけでも、大きく改善します。そのうえで、手作業では追いつかなくなったときに、ATSを検討してください。応募そのものが集まらない場合は、ATSの前に、求人の内容と掲載先の見直しが先です。

飲食店の場合は、何を基準に選べばよいですか

営業中に返信できない、複数の店舗の応募を把握したい、といった事情があります。応募の経路をまとめる方法は、飲食業界のATS(採用管理システム)導入ガイドで説明しています。

採用の課題は「採用の神様」で解決を

採用の神様では、アルバイト・パートの採用管理をまるごと効率化できるATSと、定着にコミットした人材紹介サービスを提供しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

参考文献・引用元

この記事を運営している会社

株式会社ファクト(2007年設立/東京都新宿区)。アルバイト・パート向けの人材紹介(有料職業紹介事業 13-ユ-303195)、労働者派遣事業(般13-305388)、採用管理システム「採用の神様」を提供しています。

運営責任者:濱田 智之(HR事業部 派遣チーム 課長/キャリアコンサルタント)

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