採用の神様採用サイト - 採用サイト -

男のお局とは?特徴・見分け方と、疲れたときの対処法

職場の男性の先輩が、まるで「お局」のようだ。仕事の大事なことを教えてもらえない。新人にだけ当たりが強い。「昔からこうだ」と、自分のやり方を押し付けてくる。そんな男性のベテランに、毎日気を遣って、疲れてしまっていませんか。

この記事では、いわゆる「男のお局」と呼ばれる人の行動の特徴、パワハラとの線引き、相談できる場所、そして環境を変える選択肢を整理します。パワハラの定義や相談窓口は、厚生労働省などの公式情報を確認して書いています。

この記事の結論

  • 「男のお局」は、年齢や性別ではなく、経験・情報・立場を背景に、周囲へ強い影響力を持つ人の「行動」に注目すると、整理しやすくなります。
  • 相手が男性の先輩でも、女性の先輩でも、対処の基本は同じです。まずは「事実の記録」と「信頼できる人への共有」から始めます。
  • 威圧感があって、一人で向き合うのが不安なときは、直接やり合わずに、社内外の窓口を早めに使います。身の危険を感じるときは、すぐに助けを求めてください。

この記事は一般的な情報です。個別の出来事がパワハラに当たるかどうかは、状況によって判断が分かれます。迷ったときは、後の章で紹介する窓口に相談してください。

「男のお局」とは?

「お局」は、職場で長く働き、周囲に強い影響力を持つベテランの従業員を指す言葉として使われます。もともとは女性に使われることが多い言葉でしたが、近年は、同じような立場の男性を「男のお局」「お局の男版」と呼ぶ人もいます。

ただし、「お局」は、年齢や性別で人を決めつけてしまいやすい言葉でもあります。この記事では、「男だから」「古株だから」ではなく、その人の「行動」に注目します。誰かにラベルを貼ることが目的ではなく、「自分が何に疲れているのか」を整理するためです。

男のお局に見られやすい5つの行動

次のような行動が続くと、周囲は消耗しやすくなります。いくつか当てはまるからといって、すぐに問題のある人だと決めつける必要はありません。まずは、何が起きているかを整理する手がかりにしてください。

1. 仕事の情報を抱え込む

業務の手順、取引先とのやりとり、シフトの事情などを、自分だけが把握していて、周囲に共有しない。質問すると嫌な顔をされるので、だんだん聞きにくくなります。

2. 「自分のやり方」を押し付ける

「昔からこうだ」「俺のやり方に合わせろ」と、新しい方法や他の人の意見を受け入れない。ルールよりも、本人の判断が優先されてしまいます。

3. 相手によって態度が変わる

特定の人にだけ、強い口調で注意する。機嫌によって、対応が変わる。新人や、立場の弱い人にだけ厳しい。態度の差が見えると、「次は自分かもしれない」という緊張が、職場に広がります。

4. 威圧的な口調や態度をとる

大きな声で話す、強い口調で問い詰める、聞こえるようにため息をつく。本人にその気がなくても、周囲は萎縮し、意見を言いにくくなります。

5. 役割や評価に口を出す

シフトや担当の割り振り、他の人の評価に、公式の権限を超えて関わる。店長や上司でさえ、口を挟みにくい状態になっていることもあります。

男の先輩だからこそ、感じやすい困りごと

行動の中身は、女性の先輩の場合と、大きく変わりません。ただ、相手が男性の先輩だと、次のような悩みを感じる人もいます。

  • 声の大きさや体格から、必要以上に身構えてしまい、意見を言いにくい
  • 「昔気質」「職人気質」で片付けられて、問題として扱われにくいと感じる
  • 相談しても、「悪気はない」で終わってしまうのではないかと不安になる

こうした不安があるときほど、一人で向き合わずに、事実を記録して、第三者に委ねることが大切です。次の章から、その具体的な方法を説明します。

なぜ「男のお局」は生まれるのか

特定の人の性格だけで、起きているわけではありません。次のような職場の仕組みが、影響力の集中を生みやすくします。

  • 業務のやり方や情報が、特定の人に集まり、属人化している
  • 役割が固定されて、人の入れ替わりや配置転換が少ない
  • 評価やルールの基準があいまいで、「声の大きい人」の判断が通りやすい
  • 上司や店長が、ベテランに遠慮して、踏み込みにくい

こうした環境では、本人に悪気がなくても、「自分のやり方が絶対」という空気が生まれやすくなります。個人を責めるよりも、仕組みの問題として整理する方が、解決の糸口が見えやすくなります。

これはパワハラ?線引きの目安

厚生労働省の「あかるい職場応援団」は、職場のパワーハラスメントを、次の3つの要素をすべて満たすものとしています。

  1. 優越的な関係を背景とした言動であること
  2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものであること
  3. 働く人の就業環境が害されること

業務上必要で、適正な指示や指導は、パワハラに当たりません。また、「優越的な関係」は、上司と部下の関係だけではありません。同じ「あかるい職場応援団」のQ&Aでは、同僚や部下による言動でも、その人が業務に必要な知識や豊富な経験を持ち、協力を得ないと業務を円滑に進めることが難しい場合は、含まれ得るとしています。つまり、「上司ではなく、ただの先輩だから」という理由だけで、対象から外れるわけではありません。

厚生労働省の「令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査」では、過去3年間にパワハラを受けたと回答した労働者の割合は19.3%でした。パワハラを受けたと回答した人に、行為者を聞いたところ(複数回答)、上司が65.7%、同僚が20.2%でした。また、パワハラを受けたあとの行動で、いちばん多かった回答は、「何もしなかった」の36.9%でした。我慢している人は、少なくありません。

6つの類型や、さらに詳しい線引きは、「お局に疲れたときの対処法」で整理しています。

男のお局への対処法5つ

「やり返したい」「見返したい」と思うほど、追い詰められている人もいるでしょう。ただ、感情のまま対抗すると、自分が消耗するだけでなく、職場での立場を悪くしてしまうことがあります。次の5つを、できるところから試してください。

1. 事実を記録する

いつ、どこで、どんなことを言われた(された)のか、誰が見ていたかを、メモに残します。「ひどいことを言われた」ではなく、「◯月◯日の午後、バックヤードで『◯◯』と言われた。同席者は◯◯さん」のように、感情と事実を分けて書きます。メールやチャットの文面も、保存しておきましょう。

2. 二人きりの場面を、減らす

威圧感があって、二人きりになると緊張する相手には、できるだけ一対一の場面を避けます。連絡や確認は、他の人がいる場所で行う、チャットなど文章で行うなど、できる範囲で工夫してください。

3. 業務の連絡は、短い文章で残す

口頭の指示は、言った・言わないの行き違いが起きやすくなります。確認が必要なことは、「◯◯の件、◯時までに◯◯でよろしいでしょうか」のように、短い文章で残します。感情を入れずに、事実と確認だけにします。

4. 直接やり合わずに、早めに第三者へ相談する

本人に直接抗議すると、かえって関係がこじれることがあります。厚生労働省の「あかるい職場応援団」も、まずは信頼できる同僚や上司に相談し、改善しなければ、社内の相談窓口や人事部に、という順番を案内しています。一人で抱え込まず、記録を持って相談しましょう。

5. 身の危険を感じたときは、すぐに助けを求める

怒鳴られる、物を投げられる、身体に触れられる、脅されるなど、身の危険を感じる場面があるときは、一人で対応しようとしないでください。すぐに上司や人事、社外の窓口に伝えます。暴力や脅迫など、急を要するときは、110番に連絡するという選択肢もあります。

相談できる場所

まずは、社内の相談先(信頼できる上司や同僚、人事部、社内の相談窓口)に相談します。相談したことを理由に不利益な扱いをすることは、法律で禁止されています。社内で難しいときは、外部の窓口を使えます。

相談先 どんな窓口か
総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署) ハラスメントを含む労働問題全般について、専門の相談員が面談または電話で受け付ける
法テラス 内容に合わせて、解決に役立つ制度や関係機関の窓口を、無料で案内する
みんなの人権110番 ハラスメントを含む人権問題の相談電話。最寄りの法務局につながる
こころの耳 働く人のメンタルヘルスの相談窓口や医療機関を紹介するサイト

会社に知られずに相談したい、会社に伝わる範囲が心配、という場合は、窓口の担当者に、どこまで会社に伝わるのかを、最初に確認してください。心や体に不調を感じるときは、できるだけ早く、専門の医師に相談してください。

改善しないときは、環境を変える選択肢も

記録をとり、相談もした。それでも状況が変わらない。そんなときは、「自分が我慢できないのが悪い」と考える必要はありません。働く環境を変えることは、自分を守るための、正当な選択肢です。

配置やシフトの見直しを相談する、退職する、別の職場を探す、という道があります。退職のルールや、配置の相談の進め方は、「お局に疲れたときの対処法」で、整理しています。

働く場所を見直したいと感じたら

アルバイト・パート・正社員など、公開中の求人を検索できます。(運営:採用の神様/株式会社ファクト)

求人を探す

よくある質問

Q. 「男のお局」と、女性の「お局」に、違いはありますか?

A. 行動に注目すれば、整理の仕方も、対処の基本も、同じです。「お局」という言葉の使われ方には違いがありますが、困りごとを整理するときは、相手の年齢や性別ではなく、「何が起きているか」で考えるのが、近道です。

Q. 男性の先輩に強く注意されたら、すべてパワハラですか?

A. いいえ。業務上必要で、適正な指示や指導は、パワハラに当たりません。パワハラに当たるかどうかは、3つの要素を満たすか、言動の頻度や継続性などを総合して判断されます。迷うときは、記録を持って、総合労働相談コーナーなどに相談してください。

Q. 上司ではなく、先輩や同僚の言動でも、相談できますか?

A. できます。同僚の言動でも、その人が業務に必要な知識や豊富な経験を持ち、協力を得ないと業務を円滑に進めることが難しい場合などは、パワハラに含まれ得ると、「あかるい職場応援団」は説明しています。

Q. 会社に相談したら、不利益を受けませんか?

A. 相談したことを理由に、不利益な取り扱いをすることは、法律で禁止されています。それでも不安なときは、会社の外の窓口(総合労働相談コーナーなど)に相談できます。

Q. 怖くて、会社の中では相談できません。

A. 社外の窓口を使えます。総合労働相談コーナーなどは、会社を通さずに相談できます。身の危険を感じる場面があるときは、一人で抱えずに、できるだけ早く、助けを求めてください。

まとめ:男のお局も、行動で整理して、一人で抱えない

  • 「男のお局」は、性別や年齢ではなく、行動で整理すると、対処の道筋が見えやすくなります。
  • 威圧感があるときは、直接やり合わずに、記録と第三者への相談を優先します。
  • 身の危険を感じるときは、すぐに助けを求めます。
  • 改善しないときは、配置の相談、退職、転職という選択肢があります。

職場の側(店長・採用担当者)の方で、ベテランの影響力に悩んでいる場合は、「危険信号:お局を放置することで起こる組織の崩壊」もあわせてご覧ください。

関連記事

参考・出典

この記事を運営している会社

株式会社ファクト(2007年設立/東京都新宿区)。アルバイト・パート向けの人材紹介(有料職業紹介事業 13-ユ-303195)、労働者派遣事業(般13-305388)、採用管理システム「採用の神様」を提供しています。

運営責任者:濱田 智之(HR事業部 派遣チーム 課長/キャリアコンサルタント)

ブログ一覧へ