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【採用担当者必見】中途採用面接で見抜く!モンスター社員の特徴と対策

 

 

採用面接で好印象を与えながら、入社後に豹変する社員の存在は、多くの企業が頭を悩ませている問題です。

とりわけ中途採用において、この問題は深刻さを増しています。

本記事では、採用面接の段階でモンスター社員を見抜くための実践的なテクニックをご紹介します。

 

なぜ面接での印象と、入社後の姿にギャップが生まれるのか

ある企業での出来事をお伝えしましょう。

爽やかな印象で、スキルも経験も申し分ない応募者が面接に訪れました。

礼儀正しい受け答えと、企業の求める要件に完璧に合致する経歴。

採用担当者は、理想的な人材に出会えたと確信したはずでした。

ところが、入社からわずか数週間で状況は一変します。

業務命令を無視し始め、合理性に欠ける独自の主張を押し通すようになりました。

 

さらには些細なことで職場の雰囲気を乱し、周囲の社員が手を焼く存在となってしまったのです。

このような事態は、特に中小企業やスタートアップにとって致命的な打撃となりかねません。

組織の規模が小さければ小さいほど、一人のモンスター社員が及ぼす影響は大きくなるからです。

まして、その人物が管理職や経営幹部のポジションであれば、企業の存続すら危ぶまれる事態に発展する可能性があります。

 

モンスター社員を見抜くための5つの重要な観点

1. 転職理由から読み取る応募者の本質

面接でほぼ必ず尋ねる「転職理由」。

この定番の質問こそが、実は応募者の本質を見抜く重要な手がかりとなります。

特に注意が必要なのは、すべての原因を前職の環境や他者に求める回答です。

「前の会社の体制に問題があった」「上司の理解が得られなかった」という説明に終始する応募者には要注意です。

これは他責傾向の強さを示す重要なシグナルとなります。

一方で、

「自身のスキル不足を認識し、それを克服するために転職を決意した」

「より大きな挑戦の機会を求めている」といった、

自己の成長に焦点を当てた回答は好ましい傾向といえるでしょう。

このような応募者は、問題に直面した際も建設的な対応を取れる可能性が高いと考えられます。

 

2. 会食選考で垣間見える素顔

採用面接とは別に会食の機会を設けることで、応募者の素の姿を観察できる可能性が広がります。

特に注目すべきは、店員に対する態度です。

サービスを受ける側の振る舞いには、その人の対人関係における価値観が如実に表れるためです。

ある企業の経営者は、興味深い手法を実践しています。

応募者と会食する際、わざと席を外すというのです。

「少し席を外します」と告げて応募者と部下を残し、その間の様子を後で部下から確認するのです。

この方法により、上司の目が離れた際の態度変化を把握することができます。

 

3. 面接室の外で見せる本来の姿

応募者の真価は、実は面接室の外での行動に表れることが少なくありません。

受付での対応、案内時の態度、退出時の振る舞いなど、面接以外の場面での観察が重要な判断材料となります。

特に受付担当者や案内役の社員の印象は、見逃せない情報源です。

彼らとの短時間のやり取りの中でも、応募者の本質的な部分が垣間見えることがあるためです。

「礼儀正しいけれど、どこか打算的な印象を受けた」

といったフィードバックは、面接での印象とはまた異なる、貴重な視点を提供してくれます。

4. 日常的なコミュニケーションから見える性格特性

採用プロセスにおける事務的なやり取りもまた、応募者を評価する重要な機会となります。

面接日程の調整やテストの実施など、一連のコミュニケーションの中に、その人の仕事に対する姿勢が表れるのです。

例えば、メールの返信速度一つを取っても、多くの情報が読み取れます。

迅速な返信は、仕事に対する真摯な態度の表れかもしれません。

逆に、度重なる催促が必要な場合は、実務面での課題が懸念されます。

 

5. リファレンスチェックの重要性と実施のコツ

近年、Webサービスを活用したリファレンスチェックが普及していますが、可能な限り電話での確認をお勧めします。

その理由は、会話を通じてこそ得られる微妙なニュアンスの存在です。

「はい、その通りです」という回答一つとっても、その言い方には様々な意味が込められている可能性があります。

躊躇いがちな返答や、言葉を選ぶような話し方には、文字では伝わらない重要な情報が含まれているのです。

 

より確実な採用判断のために

このように、モンスター社員を見抜くためには、面接での受け答えだけでなく、採用プロセス全体を通じた総合的な評価が欠かせません。

一つの判断基準に頼るのではなく、複数の観点から慎重に検討することで、より確実な採用判断が可能となるでしょう。

採用面接は、言わば氷山の一角です。

表面に現れた部分だけでなく、水面下に隠れた本質を見抜く目を持つことが、採用担当者には求められています。

本記事で紹介した手法を参考に、より良い採用活動を実現していただければ幸いです。

 

また、これらの方法は決して応募者を疑う目で見るためのものではありません。

優秀な人材を正当に評価し、企業と応募者の双方にとって最適な採用を実現するための道具として活用することが重要です。

慎重な判断と共に、応募者の可能性を広く見る視点も忘れずに持ち続けたいものです。

 

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